第1431回 スクンビットの憂鬱1 by 金糸蝶
2008年5月

■効率的な交渉

慢性の大渋滞と漂う排ガス、ランドマークのバイヨークスカイ、賑わうスクンビット通り、5月初旬の昼下がり、私は久しぶりにバンコクを見ながら時計を気にしていた。今日のうちにチェンマイ行きのチケットを取らなければならない。Soi11の入り口でタクシーを降りると、スイスパークホテルに荷物を置いてH.I.Sへチケットを取りに行った。

「チェンマイは今、緑が多くてとても綺麗ですよ」と、色黒の器量の悪い店員が2,000Bのホテルと往復4,280Bの航空券予約紙を説明しながら言った。

「そうですか、それはよかった。ところで外国もかなり安いですね。ヤンゴン、プノンペン、シェムリアップ、ビエンチャン、是非一度行ってみたいと思っています(エロだけど)」と真面目な顔で私も言った。

「バンコクでは日本より安くチケットが取れますよ。また次回お願いします」

「間違いなくここでお願いすることになりますね。日本語が通じると楽なんでね」

「私は日本人です」

「知ってますよ」

「よく現地人に間違われます」

「きっとこちらで日焼けしたせいでしょう。間違う人は日本語でした?」と店員を見た。

「はははっ。でもなぜか間違われるんです。すみません。こんな話をして」と彼女は困ったような顔をした。

「大丈夫、100%日本人です。日本人が言うのだから間違いありません」と彼女を見ると、言われてみればタイ人に見えなくもないな、と思いながら席を立った。

「ありがとうございました」と彼女は笑顔で私を見送った。

私はここで周辺諸国への破格チケットを知った。NANA駅の中にある旅行会社にも、Soi11の旅行会社にも同じように、破格チケットの一覧が提示してあった。この安さであれば、ラオス、カンボジア、ミャンマー、ベトナムへ行ってくるよ!と言ってトランジットを名目にまたこの街へ来ることが可能なのだ。

チケットを確保できると、私は食事をとるためナナプラザ方面へ歩いた。NANA駅からナナプラザへ向かって左側階段を下りたところに、数ヶ月前に見たデブ犬が全く同じ場所に寝転んでいた。この犬はこの場所から離れることはできないのだろう。きっと、アスファルトの一部になることを受け入れてしまったのだ。この街に住む犬達は、ここで生活する人々の憂鬱さを象徴しているように思う。

私はソイ・ナナタイのナナプラザをちょっとすぎたところにあるCharlie’s Kitchenで、ファランに混じってサッカー中継を観ながら食事を取った。この店は私のお気に入りで、前回も何度も食事をとった。安いし料理も美味い。ウエイトレスは真っ当に見えるが、閉店後ナナホテル前で「ショート、2,000Bでどう?」なんてアルバイトをしている可能性も否定できない。ここはバンコクなのだから。

今回は、初日はテーメと決めていたがその前にナナプラザを見てみることにした。GダイアリーやHPで入手した情報によると、日本人の中で最も人気があるとされているのはR2だ。私は良質状態のレベルを見るために、初めにこの店に入った。まだ客も少なく女性も絡んでこない。ダンスも惰性でちょっと体をゆすっているといったところだ。ウエイトレスもダンス待ちの女性達も椅子に座ってダレている。ヒートアップするには、まだちょっと時間が早い。

ゆっくりとGOGOガールを鑑賞しながら、本当にこれが最高レベルなのか?私の眼は節穴か?と、猜疑心の目で狙いを2、3人に絞ってゆく。その中から一番小さい女性を呼び寄せた。私の顔を見ながら椅子に座ると「ペイバー、ホテル、セックス」とドリンクも頼まないで速攻で単語を並べた。

私も反射的に「ペイバー、ホテル、セックス」とオウム返しで頷いた。恐らくはこれまでで最速で交渉が成立した。彼女は実にストレートで効率的だ。きっと「交渉の効率化」が今期のテーマに違いない。ナーは148cmでチェンマイ出身。

彼女の頭の中におそらくは「速攻客ゲット!利益率、回転率!」という考えが浮かび、私の頭の中には「3Fホテル初体験!」という考えが浮かんだ。思惑の一致である。あとは流れ作業だ。3Fのホテルへいって彼女のパイパンのあそこを観察しながら一緒にシャワーを浴びた。

予想通りの綺麗な体で、パイパン性器から陰毛が生えかかっているところを確認しながら、綺麗な肛門を確認しながら、流れ作業をこなしていった。私が日本人だと知ると、彼女は「オッシッコ、ウンチ、ダイジョウブ」と変な日本語を披露した。私の友人の証言通り、3Fのホテルは幽霊屋敷ではなく比較的小奇麗な部屋だった。

交わった後で部屋を出ると、セックス待ちの行列ができている。セックスが終わったカップルと、これからのカップルがご対面。彼らは「この女と今やったのか?」、私は「この女とこれからやるのか?」と気まずそうに目で会話を交わす。やれやれ、我々は本当に低俗な奴らだ。

彼女は「回転率、回転率!」、私は「次、次!最後はテーメ!」とお互いが各々の考えをギラギラさせながら別れたのだった。

エンジェル・ウィッチの前を通ると、裸の女性がエロショーを演じているのを確認できた。R1では前回会ったウエイトレスが私を見ると目をまん丸にして動きが止まった。そして、前回会った知り合いを全員連れてきた。そして、R4は人数もレベルも向上して一番賑わっていた。私は久しぶりにナナプラザのエネルギーを肌で感じることができて嬉しくなった。

NANA駅からASOK駅方面へ向かってスクンビット通りの左側を歩く。ちょっと怪しげな地下への階段の前に黄色の看板がある。そう、ここは噂のテーメカフェ。健全な男女の出会いの場。サイアムカフェなき今、残された数少ない貴重かつ高尚な社交場である(らしい)。

今回も一人旅、私は新たな出会いを求めて、意気揚々とテーメへの階段を下りて店へ入った。ドアを空けた瞬間ものすごい数の視線を感じる。一望すると満員御礼乗車率200%はくだらない。入り口から見て、右奥にテレビがあって、両脇のテーブルの前に中央を向いてズラリと女性が並んで獲物を物色している。一人なのかグループなのか?よくよく観察しないと分からない。中央にはS字の長いカウンターがあり、ここに恋愛希望熟女やファランが席を埋めている。

入り口でシンハービールを買って飲みながらゆっくりと歩く。反時計回りに一人一人顔を確認しながら進んでゆく。彼女達は至近距離に迫ると「コンバンワー」「ニホンジンデスカ?」と声を掛けてくる。私も「コンバンワー」と言いながらもあえて止まらない。「まずは一周」が即席で出来たマイルール、ババを引くほどあせってはいない。そう、ここはバンコク、星の数ほどかわいい女性がいるのだから。GOGOと違ってババアも混じっているが思ったよりも悪くない、しかし決定打もないという印象。

奥の席にはニッポンの男達が席を陣取っている。思ったよりも年齢が高く、おそらく私より若い男性はいない。男女共に仲間同士も多いが乱交でもするのだろうか?それはそれで敬意を表したい。彼らは椅子に仰け反り飲み物を片手にずっと女性を見つめている。女性達も立ったままじっと周りを見つめている。次の一手で勝負が決まる真剣勝負を見ているようだ。しかし、よく見ると実は行き詰った状態なだけだった。

私は奥の席に座り、正面に座っていた一人のオールバックの男性に低姿勢で話しかけた。

「あのぅ、はじめてなんですが、相場はいくらですか?ショート、ロングは?(教えてエロい人!)」

「それは、体験してください」と、トサカ頭の時代錯誤な格好の彼は、上から目線で答えた。

「そうすか(暑さで脳にきたのか?)。これほとんど日本人ですよね?」と私は苦笑して席を立とうとした。

「ああ、待って。9割は日本人だよ、今は休みだからね。最後にだけど、日本語で話しかけてくる子には気をつけて!タニヤあがりのボッタクリが多いから」と焦って私に助言した。

「どうも(GOGOもストガも片言は話すだろ!話さないほうが不自然だろ!)」と更に苦笑して彼を見た。

よし、彼の貴重な意見を踏まえて実践だ。この均衡を破るべく数回女性に話かけてみたが、やはり片言の日本語で会話が成立した。ここは日本人のための斡旋所といっても過言ではない。彼女達もやる気満々だ。近くを通ると「コンバンワ!」とコンタクトを試みる。ちょっと話しかけようものなら、「アナタ、ドコホテル?」の単語が速攻で出現する。「ワタシトテモヤサシイ!イッショニホテール!」と絡んで離れない女性も出てくる始末。彼女達は私に負けないくらい低俗なのだ。

つまり、私が体験したテーメカフェのシステムとはこうだ。

1.女性に話しかける。もしくは話しかけられる。

2.女性が「ホテルドコ?ワタシヲカッテ!」とお願いする。

3.判定結果を彼女に伝える。

4.OKならばホテルへ向かう。テーメのホテルで済ませて回転率で勝負する女性もいるらしい。

テーメもGOGOもタニヤもストガも、シチュエーションが違うだけでやっていることは全部同じだ。自由恋愛は何処へ行ってしまったのだろう?比較できるサイアムカフェを体験できなかったことが悔やまれる。

私はテーメであるならば、こちらから誘わなければならないという義務感があった。そこで、私は目の大きな出目金的な顔の女性を見つけたとき、「ヒトリデスカ?」と一人であることを確認してから、相手が話し始める前に即、「カワイイネ!イッショニカエル?Soi11だよ」と言って大きな目を見つめた。すると、彼女は値段も時間も聞かずに笑顔でコクンと頷いた。気がつくと、私は効率的な交渉を実践していた。

出目金ちゃんはメイという名前で結構かわいい。肌も綺麗で感度もよくピストン運動をするとクチャッ、クチャッと音をたてる。奥を刺激すると喘ぎ声が大きくなる。体位を変えようとペニスを抜くと愛液でビショビショだ。私は綺麗な肛門を見ながらツキまくり久しぶりにバックで果てた。彼女も本気で感じたようで、シーツが数箇所愛液で濡れている。昔、クラスにこんな顔の女性がいたな、と思いながら彼女の顔を見た。

「君は魅力的だが、明日朝早くチェンマイへ行くんだ。ショートで頼む。また、数日後テーメで会おう」と言って2,000Bを握らせた。

彼女は、コップンカー、とワイをして笑顔で財布にしまった。HPによれば相場はショート1,500Bと聞いている。明日は5時には起きなければならない。睡眠3時間は結構きつい。

■マグロ高騰について

チェンマイの街をタクシーはあてもなく疾走して行く。この季節は空がとても青く日差しもきつい。四角い堀で囲われた旧市街の中心にワット・プラシンがあって、堀の内外に複数の寺院が点在する。街中はソンテオとバイクが行きかい、一見無秩序に見える交通も何か暗黙のルールがあるようにも思われる。繁華街は堀の東側にあって、夕暮れ時からナイトバザールは活気を帯びる。バンコクで人気のGOGOは数店のみ、この街の風俗産業はカラオケ、MP、バービアが支配的であると思われる。

観光も早々に終了した私は、昨晩共にした女性を思い出しながらタクシーの中からぼんやりと景色を眺めている。フライトまで数時間残されているが行くあてがない。エロ話で意気投合したタクシーの運転手、ナロンが私に話しかける。

「マッサージにいかないか?エージ」

「それは、いくらなんだい?」

「2時間400B」

「なんだ、古式か」がっかりした私は答えた。

「スケベマッサージもある」とすかさずナロン。

「そうか、古式マッサージという手もあるね。でも、オバサンだろう?30歳以下ならいいよ」

「タイ人は17歳から23歳がいいね。それ以上はオバサンだよ、エージ。タイ人は17歳からセックスをする。大学生がとてもいい。肌が違う。17歳を紹介しようか?」

「いやあ、実は昨日の相手は28歳だったんだ。持ち帰りで一晩2,000Bだったよ。ホテルからは600BもJF取られたけど、でも、チェンマイプラザ(ホテル)は豪華だね、デラックスに泊まったからかもしれないがね。彼女は間違いなく可愛かったけれど感度が悪かったんだ。国籍はタイだけど両親はミャンマー人だと言っていた。店の名前は確か、、」

「チットカム」

「そうそう、テェンマイランドのオリビアUの並びだ。ガイドブックには載っていない。私が入ると20人以上が出てきて並んだよ。かわいいのは2,3人しかいなかったけどね」

「時間が遅かったんじゃないか?3,000Bでかわいい子もいるはずだがね。ミャンマーは14歳からセックスだよ。タイより早いし若い。あの店は半数がミャンマー人で左側に並んだ女達が20歳以下で3,000B、右が2,000Bだ。チェンマイはいくらでも若い女を抱ける、パラダイスだよ。エージ、日本語ではなんて言うんだい?」

「ら・く・え・ん」ニヤリと私は答えた。

「楽園か、私はここにコンドームとバイアグラを入れているんだ。奥さんには内緒でね」と笑いながらケースを開いて私に見せた。

「分かった。任せるよナロン。君が言う若い18歳でOKだ」

「それまで時間があるから古式マッサージはどうだい?」

「古式マッサージは初めてなんだ」

「うひゃひゃひゃひゃーーーっ。エージ、スケベマッサーだけ?あっはっははっはー、日本人はスケベね」

「いやあ、昨日は8時にスポットライト(GOGO)へ行ったんだ。そしたら、客が私だけだったんだよ」

「あの店はペイバーできないんじゃないか?」

「(本当か?)それで、次にボッタクリのトゥクトゥクでサユリへ行ったんだ。そしたら、2,000、2,500Bと言うわけだ。相場がわからなくてね。隣の男に話しかけたら中国人でね。日本人がいないんだ。あとはタイ人ばかりだったね。 次にタクシーの運ちゃんにパンドラへ行くように言ったのさ。そしたら、そこはおばさんばかりで客が一人もいなくてね。タクシーの運ちゃんに結局どこによい女がいるのか聞いたら、やはりサユリが一番だと言うわけさ。 戻ったら一番可愛い女は既にいなくてね。スーパースターで手を打とうと思ったら僅差で買われてね。それで、どうにかしてくれと運転手を脅迫したら、チットカムへはカラオケなしで朝まで2,000Bだというわけだ。まあ、カラオケという名の斡旋所だね。よく言えばカラオケを省略できる良いお店だね。一晩2,000B、3,000Bの明朗会計。」

「カラオケは高い。チェンマイプラザの並びはおばさんが多いから気をつけて、持ち帰れない可能性も高い」

「そうなのか、しかしカラオケだけどね、店の前に女の子が立ってるからカラオケだとは思わなかったよ」

街には若い女性の姿が散見される。バイクで3人乗りの女性が通り過ぎる。

「あれは大学生だ。18歳。肌が若い」と興奮しながらナロンが言った。

「腕をよく見ろ!毛が濃いぞ!剛毛だ!私の腕よりすごい」と私の腕を見せた。 更に彼女達に近づいて剛毛を確認する。

「おお、セクシーだ、あれはセックスをたくさんしているからだ」

「???(そんなわけないだろ)」

タクシーがソンテオの後につけると、色白の若い女性が座っている。

「色白いぞ。細いし」と私。

「顔が見たい!」とナロン。 我々の視線をキャッチしてちらりとこちらを振り向いた。

「うおっ。かなり可愛い。いける!」と私。

「可愛い!」とナロンも同意。 私は笑顔で手を振ってみた。彼女は一瞬バツが悪そうな顔をして視線を外した。

「素人か?」と私。

「ああ、素人だ。それがいい」

「かなりいい、ペイバーできないのか?セックスできないのか?!」

「エージ?誰でもOKなのか?うひゃひゃひゃひゃーっ!」

「男だからね。うひゃひゃひゃひゃーっ!」 タクシーがぽっちゃり型女性のバイクに追いついた。

「若いぞ。肌がいい。最高だ!」とナロン。 「顔を見ろ。デブだぞ。NGじゃないか?」

「肌がいい、あれはいい!」

「ありえん!(肌フェチか?マニアか?)とりあえず、18歳は古式マッサージの後にお願いするよ。ところで、私を迎えにきた2人も可愛かったね。私の顔を何度もマジマジと見なおしていたので、朝っぱらから口説かれていると思ったよ。彼女達、日本人とやりたかったんじゃないか?私も彼女達ならやりたかったよ」

「うひゃひゃひゃ、19歳と23歳だ。可愛いよねあの2人。じゃあ、マッサー終わったら18歳を用意しておくよ」と自信満々でタクシーは走り去った。

マッサージから出てくると、迎えにきたナロンが神妙な面持ちで「エージすまない。18歳はこなかった。19歳を用意した」ちらっと車の中を覗くと「???(思いっきり外しやがった!こいつ肌しか見てないな。確かに顕微鏡で見れば肌は上物だろう。こうなりゃ、ヤケだ!)空港近くのホテルとやらにいこうじゃないか!(こいつは初めてのタイプだが、もしかしたら本当によいのかもしれない)」

炎天下の昼下がり、車は空港近くのラブホテルへ止まり、我々が事に及ぶのをナロンが車で待っていた。ここで初めて強烈な冷凍マグロと対面することとなった。冷凍マグロの名はマリ。日本語も英語も通じない。私の口撃に全く感じる様子もない。唯一動いたのは挿入時だけで、あそこが強烈に凍り付いているにもかかわらず挿入するよう促した。

彼女はあたかもそれがあたりまえ(通常行為)であるかのように振舞った。きっと、彼女にとってのセックスはそういうものなのだ。私はこんなに乾いた性器に挿入するのは初めての経験だった。

よくチェンマイはすれていない女性が多いと耳にする。私は性に対して積極的なバンコク女性のほうが相性がよい。これはあくまで好みの問題ではあるが。ちなみに、マグロファンには、チェンマイやミャンマー女性はよいかもしれない。前日夜を共にした両親がミャンマー人の女性は、セックスは淡白だったが非常に献身的で感動的ですらあった。

カップラーメンを作ろうとすると彼女はそれを取り上げて作り出し、水を飲むと更にコップに注ぎ足し、寝ようとすると一緒に寝るのかそれぞれ寝るのかを確認し、全て私の要求に従った。それでいて、外国人はラーメンの水はミネラルでなければ危ないと注意を促すことも忘れなかった。それは、昔の献身的な日本女性のイメージを彷彿とさせるところがあった。唯一の難点はマグロで感度が悪かったというだけである。

マグロつながりの話であるが、昨今の原油高に伴い市場ではマグロが高騰している。漁に出る船の燃料代が足枷になっているためだ。確かに店頭に並ぶマグロ弁当のマグロ量が減少しているし、刺身も以前より高いような気がする。私はチェンマイ産のマグロは、ミナミマグロか、クロマグロか、メバチマグロか知らない。チェンマイ産マグロへ同じ原理を適用すると、原油が高騰するとチェンマイへの旅行者が減少し、、、マグロの買い手不在、、、逆に暴落しそうだなこれは。。。

ナロンが今回用意しようとした18歳のマグロが上物であったかどうかは確かめる術はない。空港で別れ際に、来年また会おう。奥さんがたくさん待ってるよ、とナロンが言った。

私も、また来るよ、と市場に並ぶ冷凍マグロを頭に浮かべて微笑んだ。すると、ナロンもマリも満面の笑みで私に手を振った。彼等のその笑みは、最高のもてなしをした充実感からくるものだったに違いない。

2人とも迷いのない善意に満ちた笑顔に見えたのだから。


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